はこ人日記

はこの中

少数派が攻撃的になるときは

ふと考えたことをそのまま書く。

私はこれまで色々な物を好きになって、いわゆるファンとして活動することもあった。だけど楽しいことばかりではなく、時には不快な思いをすることもあった。自分が二次創作についてもどことなく厳格で、自分の好みではないものが界隈の主流であったときなんて何回もあった。そんなときは、自分にとって不快な物を作る人々に対して不満を抱く。不満どころか怒りや憎しみ……内容はさておき、とにかく攻撃的な思いを持つことが多かった。

今までの人生で自分が少数派になったり、多数派になったり、多分様々な立場に置かれることがあったのだと思う。しかし、それを強く意識することはなかった。社会では少数派が抱えている問題について取り扱い、声を上げる人がいるのを見て、何となくそれを他人事として、そこで生じる感情のメカニズムに興味を持たなかった。外から見て、必死そうだなとか、なぜここまで攻撃的なんだとか、思うこともあった。だが先程ふと気づいた。私には身に覚えがある。

少数派というのは、多数派の意見を目にするだけでも、自分やその好みを攻撃されたように感じることがある。その内容が個人の嗜好に基づくものならば尚更だ。例えば、私はゴキブリとかが苦手なため、SNSに「ゴキブリマジで嫌すぎる。消え去ってほしい。」とか書くとする。それを仮にゴキブリ好きな人が見たら、私のことを何て酷い奴なんだと思うだろう。自分の好みをあたかも当然かのように考え、何かを強く否定するようなことを書けば、それを当然だと思わない人が見たときに不快に思うわけだ。

SNSに嫌いなものを否定することを書くな、とは言わない。というか言うべきではない。嫌いなものを主張させないのは、個人の自由を侵している。ただ、その内容について不快に思い、攻撃的に接してくる人も現れるかもしれない。それだけ。